パッシブデザイン① 断熱(+気密)
断熱と気密はセット
断熱の主な目的は室内からの熱損失を防ぐことですので【高い質の室内環境を実現】を達成するためパッシブデザインには不可欠です。
ただこれだけでは片手落ちで気密という性能がセットになります。 例えばあなたが冬の屋外でダウンジャケットを着ていても、サイズが大きすぎて裾まわり、首まわりが隙間だらけで風が通り抜けていたら暖かくなるでしょうか?
断熱性能が高くても気密性が悪く空気が対流してしまえば効果は失われてしまいます。 断熱性能+気密性能=保温性能と考えてもよいかもしれません。
【外皮】という考え方
家の断熱性能のことを外皮性能とも呼びます。
外皮? 耳慣れない言葉だと思いますが、家の部分で外気と接している部分を外皮と言いまして、大雑把ですが屋根(天井)・外壁・窓・1階の床(基礎)のことだ考えてもよいでしょう。
この4つそれぞれの断熱性能を上げることで夏涼しく、冬暖かいお家が実現するのです。
ウイークポイントは窓
YKK様のホームページより
夏に入ってくる熱 | 冬に出ていく熱 | |
窓から | 74% | 50% |
外壁から | 12% | 20% |
床から | 4% | 10% |
屋根から | 4% | 4% |
換 気 | 6% | 16% |
実際に夏・冬で外皮のどこから熱が多く出入りしているかというと上の図表見れば一目瞭然ですね。
窓からなんです… ですから断熱性能を上げようと思うのであればまずは窓からと言うことになります。
従来の窓はアルミ枠+1枚ガラスの組み合わせでした。いかにも熱が伝わっていそうですよね(笑
窓枠の種類を大きく分けるとアルミ、アルミ樹脂複合、樹脂・木製となり普及率2:6:2で樹脂・木製が最も断熱性能が良くなります。
ではすべてを樹脂・木製にすればよいかというとそうではなく、この後に出てくるパッシブデザイン5要素のうちの日射熱取得を考慮すると使い分けが必要な場合があります。
比較的暖かい地域で日照状況が良い場所に建てる場合「弊社はすべて樹脂サッシでトリプルガラスを使っていますので完璧です」なんて言っている人は、ワカッテナイ人です…
じゃああなたはどうするべきか
窓だけではなく、屋根(天井)・外壁・1階の床(基礎)の断熱もおろそかにできません。
パッシブデザインは非常に奥の深い設計手法です。
コスト制約のある中でバランスを取りながらこれをうまく取り入れられれば省エネで夏涼しく、冬暖かいお家がリーズナブルに手に入れることができます。
しっかり工務店に相談しましょう。
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